風 景

大 分


 由布院(湯布院)


   訪問日


 2012年 9月


詳 細


 大分県にある観光地です。
 「ゆふいん」と聞いて最初に思いつくのは温泉ではないでしょうか。
 

 昔はひなびた温泉地で、今のように温泉と言えば・・・と名前が挙がるような所ではありませんでした。
 なぜ有名になったかというと・・・
 成長期やバブル期の開発計画には反対運動や開発規制を設けて歓楽街の整備や大規模ホテルなどの
 進出を阻止してきました。
 
 他の温泉地や観光地にはほとんどない考え方で、街の発展やお金にとらわれる事無く
 健全な「まちづくり」に重点を置いた素晴らしい考え方です。
 映画祭や音楽祭などを町ぐるみで開催したりなど「芸術の町」としても有名になっており、
 小さな美術館が数多くあります。

 この考え方が功を奏し歓楽色を排した町並みが人気を呼び、今では「東の軽井沢、西の由布院(由布院)」と
 呼ばれ多くの観光客が訪れています。健全な温泉街が構築されている為、女性に特に人気です。

 泉質は単純温泉で、湧出量は38,600リットル/分です。
 源泉は852本あり、別府温泉に次いで全国2位です。

 
 よく「湯布院」と「由布院」が混同されていますが、こうなったのには複雑な理由があります。
 最初に「湯布院温泉」という温泉は存在しません。 正確には「由布院温泉」です。
 
 なぜ「湯布院温泉」という名前が広まったかというと、1955年の昭和の大合併で由布院町と湯平村が合併した際、
 両者の名前を取って「湯布院町」となり初めて「湯布院」という名前が出来ました。
 合併によって由布院温泉・湯平温泉・塚原温泉と3つの温泉地が同じ町内にある状態になりました。
 その後、1959年に3つの温泉が国民保養温泉地の指定を受けた時、同じ湯布院町内にあるからと
 「湯布院温泉」で登録されました。 それが広まり定着したという説が有力です。

 現在はさらに合併が進み「由布市 湯布院町」となりました。 
 「由布市」の中に「湯布院町」がありそのまた中に「由布院温泉」があるという、複雑さになりました。


 だらだらと説明が長くなりましたが、温泉はとても素晴らしいです。
 歓楽街のチカチカしたネオンや深夜まで騒々しい事も無く、落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごす事ができます。
 そういった雰囲気や景観が好きな方にはすごくおススメです。反対に明るい所が好きな方には物足りないかと・・・


行き方


 大分自動車道 湯布院I.Cから東へ2km程行くと湯布院町内です。
 JRでは由布院駅前から由布院温泉街です。 由布院へは特急があります。






由布岳(豊後富士)です。
由布岳の前に広がる由布院温泉の雲海は有名です。




駅前通り。
金鱗湖まで土産物屋やレストランが並んでいます。
昼間は観光客でごった返しています。




宿泊したホテルから。
周囲は田園が広がる田舎町といった感じです。




大杵社神社への入り口。




駐車スペースは2台ほど。




社殿の横にある大杉。




天然記念物になっています。
大分県で一番大きく、全国でも2番目の大きさだそうです。




根元周囲13.3m、樹高38m、樹齢1000年以上(推定)
幹の裏側に空洞があり3畳程の広さがあるそうです。












神社から町へ下りる道中。
遠くに見える町並みが由布院温泉です。
由布院温泉は他の温泉地と違い湯煙がないのが特徴だそうで、
遠目に見ると普通の街といった感じです。




県道との角にある共同浴場。
見るからに年期の入った雰囲気でした。




久大本線と由布岳。
由布院駅から南へ少し行った所です。




翌日、特急車両と。




歩道が一緒になっています。




金鱗湖。
周囲400m、水深2mです。




温泉と清水が湧き出している様で、温度差で霧が立っています。
気温が高いせいかこの日は少なかったです・・・。
冬季には霧が立ち上るそうで風物詩になっています。






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